今回は、マクロマンでシナリオを作成をしているときに出てくる「インスタンス」について解説します。
例えば「Excelの開始」を押したときに次のような画面が出てきます。
この「インスタンス」は、通常のExcelを使用する業務であまり出現しない概念であるため、馴染みがないものかと思われます。
私も最初よくわかっていませんでした(なんなら、今も理解できているかどうか怪しい・・)
そんな「インスタンス」を私なりに解説したいと思います。
インスタンスとは
インスタンスとは、マクロマンが自動化作業を行うときのタスクの実行単位のことです。
言い換えると、マクロマンがどのExcelを操作すればよいか判別するための情報のことです。
例えば、インスタンスA、インスタンスBがあった場合、マクロマンはインスタンスAで1つの自動化作業、インスタンスBで別の1つの自動化作業を行うという感じです。
では、なぜマクロマンでExcelを開始するときに、まずインスタンスを指定しなければならないのでしょう?
まず、私たちが業務をする際に以下の2つのファイルがある場合を想定します。
:ファイルA
:ファイルB
今、ファイルAを開きたい場合、私たちはファイルAにカーソルを合わせてダブルクリックすれば開けますね。
このとき、自動的に1つのインスタンスが生成し、その上でファイルAが開いているのです。
一方、マクロマンではいきなりファイルAを開くことができません。
マクロマンの場合は、一旦インスタンスAを作成し、そのインスタンスの中でブックを開くという動作となります。
自動化するタスクをファイル名ではなく、インスタンスで判断しているのです。
厳密に言うと、上の図のようにはなっていないかもしれませんが、このイメージが頭にあるとマクロマンのシナリオは作成がスムーズになります。
インスタンスをわける利点
インスタンスを分けるメリットは何かといいますと、それぞれのインスタンスは独立して実行されるため、異なるタスクを同時に実行することができると言えます。
例えば、インスタンスAの中で複数のファイルを開いている場合、マクロマンはその中の1つのファイルに対してのみしかタスクを実行することができません。
一方、インスタンスAとインスタンスBの2つのインスタンスで作業している場合、マクロマンは2つのタスクを同時に並行して実行することができます。
まとめ
今回、インスタンスについて解説しました。
厳密に理解できていなくても、イメージだけ頭に入れることができれば、シナリオを作成することは可能ですので、恐れずにじゃんじゃん挑戦してほしいです。
今回の記事がお役に立てれば嬉しいです!